ホームページに必要なドメインの取得・移管についてわかりやすく解説

ホームページに必要なドメインの取得・移管についてわかりやすく解説

公開日:2020/11/25
 最終更新日:2023/7/28

ホームページを運用していくうえで必要不可欠となるのがドメインです。

しかし、実際多くの方が管理会社に任せていてよく分からない、どういった作業をしているのか気にしたことがない、そもそもどうしてドメイン移管にそんなに時間がかかるのか?
とおっしゃる方が多く見受けられます。

今回はそういった方々のために、「ドメインとは何か」から「取得・移管とは何をするのか」「ホームページ管理会社を変える場合どんな作業が発生するのか」まで、分かりやすく簡単にご紹介いたします。

なお、ホームページ作成をご検討なら、BESTホームページをご検討ください。


01独自ドメインの知識は必要?

ドメインからドロップアウトしてしまうイメージ

インターネット上で「ドメインとは?」と調べると、企業から個人まで様々な方々が説明・解説した記事が多く検索できます。

この際、「ドメイン」という言葉を聞き、一歩引いてしまう原因となるのが、専門用語の多さだと思います…。

かなり深く知ろうとすると専門知識も必要となり、内容がさらに難しく感じてしまい、途中どころか初めからドロップアウトしてしまった、という方が多いのではないでしょうか?

確かに、自社サーバーでホームページを運用する場合、ドメインだけでなく、サーバーまわりも深く理解していないとトラブルの原因になりかねません。

ですが、一般的な中小企業などで「ホームページ運用の担当だけをしている」という担当者においてはドメインに関わる部分の作業量自体は非常に少なく、また知識・ノウハウに関しても最低限として、管理会社がこのような作業をしているのだろうという「イメージ」が湧く程度で十分かと思います。
(※もちろん全体像を理解している方がよりスムーズに公開できます)

管理会社に任せているから気にしなくてよいという考え方も間違いではないです。そのための管理会社ですから!

しかし、「社内で使っているメールサーバーを変えたい」、「ホームページを新規ドメインに変更するよう指示があった」、「別のCMSを使いたい」と思ったとき、管理会社の言う通りにただ動いてしまうのと、事前に何をするのかをイメージし、どのくらいの時間・期間がかかるかを想定したうえで社内計画をするのかでは、後のトラブル防止や作業期間に大きな差が出ます。

今回はそういったイメージを持てるようになるためにホームページ作成時に関わるドメイン関連作業の大まかな流れについて簡単に説明していきます。


02独自ドメインとは?

まず初めに、「ドメインとは?」と聞かれた際、最も多く知られている回答は、
「インターネット上の住所である」だと思われます。

私たちが住む家の「場所」を特定するのに必要な数字的情報と、それを分かりやすく示した「住所」という文字的情報
その文字的情報の方が、私たちがよく目にする一般的なドメインとなります。

住所=ドメインの図
【 住所 】
緯度35.670542 経度139.713989 = 東京都渋谷区神宮前3-42-2
【 ドメイン 】
IPアドレス 123.12.123.12 = imobile.co.jp

※IPアドレスは「インターネットプロトコルアドレス」の略で、分かりやすく言うと、インターネット上でやり取りされる言語です。人が文字や言葉を脳で理解するように、PC(正確にはサーバー)などの機器はネット上ではIPアドレスのような数字的情報を理解して検索し、人が分かる文字的情報に置き換えて見せてくれているといったイメージで動いています。

⇒ 翻訳のような形でドメイン(文字的情報)からIPアドレス(数字的情報)に処理を行い、その場所を探しに行ってくれている役割をしているのがサーバー(DNSサーバー)となります。

サーバーとIPアドレスの関係

ホームページで使われているURLでいうと、https://www 以降に表示される「●●●●.co.jp」や「●●●●.com」のような、そのホームページを示す住所にあたる部分をドメインと言い、個人・企業が固有に持つドメインを独自ドメインと言います。

ドメインはホームページの他に、aimo.taro@●●●●.co.jpといったメールアドレスとして利用することもできます。
※ホームページ未開設でも法人であれば固有アドレスを使うために取得しているケースが多いです

また、独自ドメインには所有権があり、全く同じもの、同一ドメインは存在しません。

2-1.共有ドメインとの違い

独自ドメインとは異なり、共有ドメインはその名の通り、1つのドメインを複数の人と共同で利用するものです。
独自ドメインが一軒家だとすると、共有ドメインはマンションのようなイメージをするとわかりやすいでしょう。

共有ドメインの中には無料で提供されているものもあり、サービスによってはサーバーの契約・設定をせずすぐ使えるようになっています。
また、すでにある程度のドメインパワーを持っているため、インデックスのされやすさも独自ドメインにはないメリットです。

そのため、コストを抑えて簡単にブログ・ホームページを開設・運用したいなら、共有ドメインを使うといいでしょう。

ただし、共有ドメインには以下のようなデメリットがあります。

  • ドメインの変更は不可(有料プランやサブドメインなら可能な場合も)
  • 他者(同じ共有ドメイン利用者)の評価の影響を受ける
  • 共有ドメインサービスを終了したらブログ・ホームページが消滅する(同じドメインは使用できない)
  • 広告が自動で表示されてしまう

上記を考えると、自社のオウンドメディアやコーポレートサイトを作る際には、共有ドメインは不向きです。

ビジネスシーンにおいては独自ドメインが使われるのが一般的です。
独自ドメインは共有ドメインとは違い、評価される時間はかかるものの、他者の影響は受けず、広告も自由に設定できます。

長期的な視野で見るなら、ホームページには独自ドメインを使用しましょう

2-2.ビジネスにおすすめのドメインは「.co.jp」「.com」「.jp」

ドメインの中でもさらに種類が分かれており、それらの種類は利用目的や地域を記すものが多いです。
その中でも、ビジネスで利用されるドメインは、「.co.jp」「.com」「.jp」が人気で、当社のサービス利用者様も使用しています。

また、ドメインの中には取得条件がある場合もあるので、どのようなドメインの種類があるのか、取得条件についても以下にまとめましたので参考にしてください。

ドメイン 取得条件 利用目的・概要
.com なし 商用利用を意味する
.net なし ネットワークを意味する
.biz なし 商用利用を意味する
.info なし 商用利用を意味する
.tokyo なし 地域を意味する
.co.jp 日本に登記している企業 株式会社・合同会社・有限会社など
.ne.jp 日本国内のネットワークサービス提供者 インターネットプロバイダなど
.ac.jp 日本国内の学校 高校・大学・専門学校など

03ホームページに必要なサーバーについて

ドメインをホームページやメールアドレスに利用するためにはドメインだけでは機能しません。
ドメインはそれを利用するためのサーバーというものも必要になります。

イメージとしては下の画像でも分かりやすく示している通り、「ドメインが住所・場所を表し、サーバーがその場所の土地にあたり、その土地の中で目的となる家(ホームページ)や郵便受け(メール)を利用する」というイメージとなります。
(※ただし、土地と表現しているサーバーというのは正確にはサーバー管理会社から借りているレンタルサーバーのことを言います)

後述するドメイン設定では、このイメージを持っているかいないかで理解度が大きく変わるかと思いますので、まずは頭の中で「ホームページ = 家を所有する」という感覚を持っておいてください。

サーバーとそれぞれのサービスの関係図

また、サーバーまわりを調べると、「DNSサーバー」という言葉もよく聞くかと思います。
前述の「サーバー」の説明だけでこれ以上詰め込むのはきつい... という方は、サーバー(土地)にもその上に何があるかによって、

■ ウェブサイトを管理する土地は WEBサーバー
■ メールを管理している土地は メールサーバー
■ ドメインを管理している土地は DNSサーバー

と名称が異なるという認識だけ持って、次の題目へお進みください!!

サーバーとそれぞれのサービスの関係図

もう少しだけ踏み込みたい! という方は下記を読み進めてください。

DNSはドメインネームシステムの略で、上述でも簡単に説明した翻訳のような形でドメイン(文字的情報)からIPアドレス(数字的情報)の処理を行うシステムのことです。 それを管理するサーバーのことをDNSサーバーと言い、サーバー内は主にドメインのレコード情報というものを管理しています。

(※レコードとは簡単に言うと、管理しているドメインを使った「WEB」や「メール」を使用する際に必要となるサーバーの場所を示す(置き換える)情報のことで、DNSサーバー内のレコード情報を参照して、該当のWEBサーバーやメールサーバーを特定し、サービスの利用を行っているというものになります)

そのため、PCやスマホなどでURLやメールにアクセスした際、DNSサーバーはレコード情報を参照し、人が使用した文字的情報の値(www.●●●●.co.jpなど)サーバーが理解できる言語(IPアドレス)に置き換えることで、WEB検索やメールの送受信作業を行い、その結果を人が分かる言語に置き換える作業をしています。

サーバーとそれぞれのサービスの関係図

04ホームページ作成時のドメイン設定の流れ

ホームページ作成時「ドメイン」を適用する場合には、次の選択肢があります。


① 新規で独自ドメインを取得し適用する(※新規ドメイン取得

② 既に持っている既存ドメインを適用する

ドメイン、サーバー、HP全て自社管理の場合はDNSサーバー内容の設定変更
ドメイン、サーバー、HP全て他社管理の場合は新規管理会社に移管する(※ドメイン移管
ドメイン、サーバーは自社管理で、HPだけ他社管理の場合はCNAMEレコードの利用

※CNAMEレコードの利用についてはサーバー側に関わる対応のため本記事では省きます


新規ドメイン取得
DNSサーバー切り替え
ドメイン移管

新規ドメイン取得? DNSサーバーの設定変更? ドメイン移管?
という専門用語が出てきて、ここから難しい話が始まり、分からなくなりそうなのでブラウザバックしよう...という方はお待ちください!!

それぞれの詳しい内容は、ゆっくりと分かりやすく後述しますので、まずはホームページ開設やリニューアルを行う場合、ドメイン設定関連には3種類の対応方法があるというのを下記図のようなイメージとして持っておいていただければ十分です!

ホームページ作成時のドメイン設定

このあたりのよくある質問として、ドメイン自体は旧ホームページで使っているものがあるが、リニューアルにあたり一新したいというお話をよく伺います。

なので、新規取得する場合と、既存ドメインを使う場合のメリット、デメリットもこちらで挙げますので、参考としてください。


■ 新規でドメインを取得する場合

・元々持っているドメインがあれば、分けて管理ができる
  (※メールは既存ドメイン、HPは新規ドメインといった分別化)

・新規取得のため、ドメイン名を自由に作り直せる
  (※ただし、希望ドメインがすでに使われている場合は別のもので取得する必要あり)

ただし、新規ドメインの場合は検索エンジンに認識されていないため、最初のうちは検索にほぼ引っかからないデメリットあり

■ 既存ドメインを使う場合

・元々持っていたドメインの情報を引き継ぐため、検索順位などがそのまま引き継がれる

・ドメインメールもそのまま使用可
  (※ただし、ドメイン移管を行う場合、管理会社によってはメールを管理するサーバーが変わる ※1 可能性あり)
     =メールを一から再設定する必要があるかも…。

移管するドメインでメールも使用していた場合は新しいサーバーでもメールが使えるかどうかは確認しないとメールが使えなくなる恐れあり!

【 補足 】

※1 サーバーは土地という表現をしましたが、イメージとしてはその土地の中で建てられる家(ホームページ)や郵便受け(メール)の上限が決まっている・制限がある場合もあるということです。

広い土地でない限り、狭い土地の中で家(ホームページ)と郵便受け(メール)を一緒に設けることができないように、サーバーも使用する種類によってはホームページとメールが一緒に使えないということです。

サーバーをどちらも使えるものにしたい場合は契約内容の確認が必要です!!!

サーバーの大きさ

特に制作会社にドメイン移管する際は、使用するサーバーの種類が選べないことも多く、固定でサーバーが決められている場合もありますので、サーバーの種類・制限に関しては事前に必ず確認しましょう。

ただし、狭いサーバーだからメールはもう使えなくなってしまうのか!?というとそういうわけではなく、
その場合「ホームページ(家)= 土地(A社サーバー)」とは別に、「メール(郵便受け)= 土地(B社サーバー)」を契約して利用するケースが大半です。
※それぞれ別のサーバーを使う

倉庫で例えるなら「貸倉庫」を別で使うというイメージだと分かりやすいですかね?

サーバーを分ける

ただそれだとA社サーバーとB社サーバー両方の利用料払うことになるから余計高くなるのでは?と思われるかもしれませんが、それもまた必ずしもそうではありません。

サーバーは種類によって金額は様々です。
家で説明すると、都心に一軒家の庭付き+倉庫も置ける土地を持つことと、郊外にマンション+貸倉庫を借りるのと、どちらが安く済むか?というような議論と同じになります。

ドメイン移管などの際、制作会社側で利用するサーバーが決まっていた場合、別々のサーバーとなるケースもあるということは覚えておいてください。
(※概ね「サーバー費用(維持費)」として一括りで示されることが多いです)


05新規ドメイン取得の流れと手続き

新規ドメイン取得

新規でホームページを開設する場合や、既存ホームページで使用していたドメインとは別のものを使用したい時に発生する作業が「新規ドメイン取得」となります。

制作会社によって流れが違う場合もありますが、基本的な流れとしては以下の手順となります。


① 取得したいドメインを決める

制作会社管理の場合、契約時などに新規取得を希望した際、ドメイン名の候補の記入・検討を求められるケースが多いかと思われます
自社で管理する場合はドメインの取得+そのドメインを使用するサーバーの契約まで必要となります

② 取得したドメインをホームページに適用する

制作会社管理の場合、特に自社で何かすることはあまりありません。
強いていうと、その取得したドメインでメールも使用したい!という場合、ドメインを管理するサーバーによってはメールが使えないタイプもあるため、別途メールサーバーの検討・設定を要求されることがあります。
自社でサーバーを管理する場合はCNAMEレコードというものをホームページ制作会社からもらい、自社のドメインを管理するサーバーに適用する必要があります。

取得するドメインには「●●●●.co.jp」や「●●●●.com」など●●●●の後ろが違うことがありますが、これは簡単に言うと管理する会社によって種類が違うということです。

独自ドメインは、所有権により、全く同じもの(同一ドメイン)は存在しないと前述しましたが、●●●●の部分が同一のものを取得できないというわけではありません!

例えば「domain」というドメインを取ろうと思ったとき、domain.co.jpは既に存在していて取得できなかったとしても、domain.comは取得できる可能性があります。

ドメインの種類

そのため同一ドメインが取得できないというのは、後ろにつくドット以降のものも含めて同一のものが取得できないということになります!

後ろにつくものが違うだけで何が違うの?と思われるかと思いますが、大きな違いは 値段 です。

また、もう少し踏み込むと管理会社が違うということは管理方法も違います。
ドメイン移管などをする際に発生する移管方法・手順も変わってきますので、もっと深く知りたい!
興味がある!という方はgTLDドメイン、属性型JPドメイン、汎用JPドメインでお調べください。


【 ドメイン種類別一覧 】

■ 汎用JPドメイン(.jp)

■ 属性型JP(ccTLD)(.co.jp / .or.jp など)

■ gTLDドメイン(.com / .net / .org / .info / .biz など)


本記事はあくまでもホームページ担当者向けとしていますので、このあたりは広く浅くの知識だけで問題ありません。

ホームページのドメインはどれが良いのか?
ドメインの種類はどんなものがあるかに興味がある方はこちらの記事も合わせてお読みください。


06ドメイン移管の流れと手続き

新規ドメイン取得

新しい制作・管理会社にホームページを作成してもらい、そのホームページに既存ホームページ、メール等で使用していたドメインをそのまま使用したいという場合の対応の一つに、「ドメイン移管」作業があります。

移管作業は既存管理会社から新規管理会社(制作会社など)へ管理権限を変更・委託する作業となります。
簡単に言うと家の引っ越しがある場合に発生する作業です。

主に、既存管理会社との解約手続きや、移管先(新規管理会社)のDNSサーバーの設定・構築作業などが発生します。

制作会社によって流れが違う場合もありますが、基本的な流れは以下となります。

既存のドメイン管理会社に解約申請を行う
ドメイン管理情報を取得後、新規管理会社にてDNSサーバー構築 & 移管作業
サーバー構築完了後、DNSサーバーの切り替え日を決める
DNSを切り替え、ホームページの表示やメールの送受信を確認次第、完了

ドメイン移管は作業が多く、難しい…と感じられるかもしれませんが、出来るだけ分かりやすく簡単に流れと作業を説明させていただきます!

また、本内容については、自社管理を何もしていない、ホームページ、サーバー含め制作会社側に全て任せている場合に発生する作業となります。

6-1.① 既存のドメイン管理会社に解約申請を行う

初めにドメインの管理権限を新規管理会社に委託するために、既存管理会社に「移管手続き(解約手続き)」を依頼します。

主な解約までの流れは以下となります。

既存のドメイン管理会社に解約申請
1. 既存業者に「HPリニューアルに伴い、他社にドメインを移管します(ので解約書をください)」と依頼する
2. 受領した解約書内の「移管先情報」といった項目に新規管理会社の情報を記入する
移管先サービス提供事業者名や移管先指定事業者名(レジストラ情報)、連絡先メールアドレス(管理者)などは新規管理会社の指示に従い記入する
解約日の記入
※解約日は記入した日付で既存業者がサーバーを落としてしまいます!
 そのため、いつホームページを公開するかなど新しい制作会社とよく話しておき、慎重に決めたほうが良い部分になります!
※解約手数料等支払いが発生する月の確定にもなるため、サーバーを年間契約などしている場合は、更新日に注意する必要があります!
3. 解約書提出後、移管に必要な情報を既存業者から受領するので、それを新規管理会社に渡す

※上記3で既存業者から受領するものはドメインの種類によって変わります。そのため、解約手続きを行う前にドメインがどれに属しているかを事前に確認しましょう
※また、既存業者によってWEB上からの解約など、上記解約方法と大きく異なる場合もあります。

解約手続き

【 ドメイン種類別一覧 】

■ 汎用JPドメイン(.jp)の場合 ⇒  特になし
■ 属性型JP(.co.jp / .or.jp)の場合 ⇒  解約手続き完了のご連絡のみ
■ gTLDドメイン(.com / .net など)の場合 ⇒  AuthCode(オースコード)を取得

何を受領するのかなどは自社サーバー管理でない限り、管理会社から指示があると思いますので、それに従いましょう。

6-2.② ドメイン管理情報を取得後、新規管理会社にてDNSサーバー構築 & 移行作業

①にて既存管理会社の移管準備が完了次第、新規管理会社にてサーバーの構築を始めます。

管理会社側がする作業なので、この部分はこういうことをしているのか、という程度のイメージだけ持っていれば問題ありません!

既存のドメイン管理会社に解約申請
  1. 管理会社はWhois情報などで情報が変更されているかを確認

    https://tech-unlimited.com/whois.html
    ブラウザから「Whois」で検索し、上記のようなサイト内でドメイン情報を検索できます。

    ドメインの登録情報は全てこのWhoisというもので調べることが可能です。
    自社のドメインがどこの会社と契約しているのか、いつ、誰が取得したのか、ドメインの有効期限がいつなのかなど、見ることができます。

  2. DNSサーバーの構築とサーバー情報の移行作業

    既存業者との解約後、受領した情報(オースコードなど)を元にサーバーを構築します。
    前述の家のイメージで言うと、住む場所と土地が変わる(引っ越しする)ので、住所変更手続きを行っているような状態です。

6-3.③ サーバー構築完了後、DNSサーバーの切り替え日を決める

DNSサーバー切り替え日=新しいホームページの公開日です。この段階まではドメインは旧サーバー(旧管理会社)を参照して情報を表示する状態になっています。

DNSサーバーの切り替えを行うことで、旧サーバーを参照していたドメインが新サーバー(新規管理会社)を参照して情報を表示するというふうに変わることになります。

既存のドメイン管理会社に解約申請

ここで家のイメージをしてほしいのですが、ホームページ(家)が完成していないのにドメイン(住所)の参照するサーバー(土地)を変えるとどうなるでしょうか?
土地にまだ家が建っていないので、見えるのは何もない土地だけになります。

そうです、この切り替え日を決めるのをミスしてしまうと、土地の上に家がない=エラーとなり、何も表示されない状態となってしまいます!!!

既存サーバーと契約が続いている状態

それなら切り替え日をしっかりと決める、出来上がってから切り替えればいいのでは?と思う方もいらっしゃいます。
そこで発生することが多い問題が、旧管理会社との解約日になります。

ホームページの制作期間が指定されている場合や、公開時期が決まっている場合、そこまでに作業を完了するという目安があるので、制作会社側としっかりと決めさえすれば問題はありません。

しかし、問題は旧管理会社の解約日を契約更新日の問題や自社都合で早めてしまった場合、その解約日(=サーバー停止日)までにホームページやメールサーバーが準備できていないと上述の通り何もない土地が表示されてしまうという事態になります…。

そのため、①の解約書・ドメイン移管手続きをする際の解約日の記入は、新規管理会社とよく話し合ったうえで問題なくホームページの公開やメールの送受信ができることを確認できる日程を事前に決めたうえで記入するようにしてください。

上記で軽く触れておりますが、「メールの送受信設定」もここで大きく関わってきます。
サーバー(土地)の中にはホームページ(家)の情報を示す箇所以外にも、メール(郵便受け)の情報も記入する箇所があります。

前述の通り、ドメインを利用するサーバーの種類によってはメールが使えないこともあるため、ドメインメールも使いたい場合は別途サーバーを準備する必要があります。
そのメールサーバーの事前準備が何もできていない場合は、どうなるか分かりますよね?

新しい郵便受けを準備せずに住所を変更してしまったら、手紙(メール)はどこに保管されていくでしょうか?

そうです、置き場所の無い手紙はどこかに消えることになります…。
(※正確には完全には消えるわけではありません、見ることができなくなる状態となります)

既存メールサーバーと契約が続いている状態

メールサーバーを準備する際、サーバー側の設定以外にも使用しているメールソフトの設定も変える必要があるため、人数の多い会社の場合はこれだけでもかなりの期間を要する場合があります。

メールサーバーやメールソフトについては後述しますので、一旦は切り替え日を気軽に決めてはいけない!ということだけ覚えてもらえれば十分です!

6-4.④ DNSを切り替え、ホームページの表示やメールの送受信を確認次第、完了

①~③までを行い、切り替え日に、ホームページが新しいものに切り替わり、メールの送受信が確認できたら完了となります。

ドメイン移管完了

07ドメイン移管の際は要注意!メールの設定・メールサーバーについて

ドメインにはホームページ利用の他に、メールにも使用できると冒頭で説明したかと思います。

ドメインを管理しているDNSサーバーの設定内では、ホームページ以外にもメールの設定、も行うことが可能です。
(※ただし、メールが使えないサーバーもあります)

ドメイン移管対応時など、ドメインを他社から他社へと管理委託する(サーバーも変わる)場合、メールの部分も大きく関わってきます。

既存のドメイン管理会社に解約申請

この時、メールサーバーは既存のものを別で持っていてそれを継続して使用できるという場合には問題ありません。

ですが、旧サーバーを一つしか持っておらず、そのサーバーでHPとメールの両方を使っていて、だけど、別の会社に管理委託するため新しいメールサーバーに変わってしまうというような場合、下図のような状態がサーバー切り替え時に発生します。

既存メールサーバーと契約が続いている状態

メールサーバーが新しくなると、ドメインを管理するDNSサーバーにも新しいメールサーバーの情報を記載する+新しいメールサーバー側にもドメイン情報を記載する(使用するメールアドレス情報や管理会社が変わったという内容など)必要がありますが、更に自社に直接大きく関わってきてしまう部分は一番右のメールソフトの再設定になります…。

今現在使っている会社のメールがインターネットメール(YahooやGoogle)以外で、メールソフト(Outlookなど)を使用している場合、そのメールソフトの受信設定を使っている機器全て=全社員分変えなければなりません...。

え?メールサーバーが変わるだけなので、ドメインを管理しているDNSサーバーっていうものに新しいサーバーを見るように指定先変えるだけでいいんじゃないの?
というイメージを持つ方もいるかと思いますが、残念ながら違います。

メールソフトというのは指定したドメインを使ったメールアドレスの送受信を手軽にするものというイメージだけで使っている方が大半かと思います。
ですが、厳密には指定したドメインのメール情報を管理している「メールサーバー」を参照しに行って、その中から自分のアドレス指定のものを探し、ソフトに受信させるという流れになっています。

Outlook等の設定イメージ


そのため、メールソフトの送受信設定部分には「メールサーバー情報」が記載されており、メールサーバーが変わるということは、このサーバーの参照先を変えなければならないということです。

注意として覚えておいて欲しいことは、ホームページをリニューアルし、その際ドメインを管理するサーバー以外にもメールサーバーを変える必要があるとなった場合には、ホームページだけでなく、ドメインメールにも大きな作業が発生するということです。

ホームページを一つ作る場合、「ドメイン」というものが関わるだけで多くの作業が発生します。
特に本記事で説明しました、DNSサーバー、WEBサーバー、メールサーバーという土地の管理がどこなのか(自社なのか、他社なのか)によってもまた対応が大きく変わり、下手をしたら大きなトラブルに繋がる可能性もあることが分かっていただけたかと思います。

ただ、ここまで読んでいただけた方でも、
結論として、管理は難しそう、面倒だと感じる方が多くいらっしゃると思います。

本記事である程度のイメージはできた、
けど、やはり自社で管理するといろいろなトラブルが発生しそう、自社のサーバーのセキュリティに自信がない、他社のしっかりとした管理会社に任せて安全保障してほしい、サポートしてほしい!というのが本音ではないでしょうか?

そのためにホームページ制作会社やサーバー管理会社などが存在し、皆様の負担を軽減するべくサポートしております。
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09まとめ

今回はホームページに必要なドメインの取得・移管について解説しました。
ビジネスでホームページを立ち上げるなら、独自ドメインの利用がおすすめです。

ただし、ドメインの取得だけでなく移管する場合には、さまざまな手続きがあるので、注意しなくてはいけません。
ぜひ本記事の新規ドメイン取得・移管の流れを参考にして、快適にホームページを運用していきましょう。

― この記事を書いた人 ―

BESTホームページ運営事務局

BESTホームページ運営事務局

3万サイト・30万ページの提供実績を持つホームページ制作会社が運営。成果の出るホームページ作成・運用ノウハウを初心者の方にも分かりやすくお伝えします!

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